不正咬合を専門的に治療する噛み合わせ外来
これは顎関節症かも?こんな症状は不正咬合の疑いがあります。
- 口の開閉時にカックン、コッキンというような音がする
- 食事をしていると顎がだるく感じたり疲れやすい
- 口を大きく開けると顎が痛む
- 最近かみ合わせが悪くなったように感じる
不正咬合は、程度の差はありますが治療の必要のない軽度の症状を含めると全人口の7割以上の方が顎関節になんらかの症状を持つと言われています。症状は幅広い年代に認められますが圧倒的に女性が多く、近年では特に20代から30代の若い女性に多く見られます。
不正咬合の原因と症状
原因は様々な要因があるとされ、日中、睡眠中のくいしばりや姿勢の悪さ、日常のストレス、噛み癖(食事の際の片側噛みなど)が挙げられます。
この事からも分かるように顎関節症は日常生活の中で無意識に行なっている習慣が原因となっている事も多く、ご自身で気をつけて生活することによってある程度の予防や症状の緩和が可能です。
歯ぎしりの習慣化は、歯がすり減るだけでなく、顎関節症、咬合性外傷、知覚過敏などの様々な症状を引き起こします。
知っておきたい歯ぎしりの種類
歯ぎしりは別名ブラキシズム(口腔内悪習慣)といいます。歯ぎしりときくとギリギリ音を立てる様子を想像する方が多いと思いますが、歯ぎしりには大きく分けると3種類のタイプがあります。
グラインディング※代表的
下顎を左右に動かしギリギリと上下の歯をすり合わせるタイプ
クレンチング
上下の歯をぐーっと食いしばるタイプ
タッピング
下顎を上下にカチカチと合わせるタイプ
ギリギリ、カチカチといった音のなるタイプの歯ぎしりであれば、周りからの指摘で気付く事もできますが、音のしないくいしばりなどは習慣化されている事もあり、ご自身ではなかなか自覚が難しいものす。ほとんどの方が自覚なく、歯が割れた、顎が痛くなった、頭痛がするといった症状が出てから歯ぎしり・食いしばりが原因と診断されるケースが多いです。
ドーソン・メソッドによる不正咬合の治療
当院では「ドーソン・メソッド」という顎関節の位置を正常な状態にしていくシステムを導入しております。ドーソン・メソッドとはアメリカの有名な歯科医師であるピーター・ドーソン先生(Peter Dawson,DDS)によって考案された、CR(中心位)という、理想的な咬み合わせの位置を採得する方法です。この治療法は正しい資料採取と検査を行います。そして4つの項目を一つひとつクリアーしていくことで不正咬合を治していく治療法です。
- 正しい顎位:下顎頭の下顎窩内の位置は最上方位を中心位とする
- 咬筋の働き:中心位に入って閉じた時に筋肉の反射が止まらせる
- 臼歯の咬合支持:安定した咬合支持域の獲得する
- アンテリアガイダンス:下顎滑走運動時における上下の前歯での誘導をさせる
ドーソン・ウィザードシステムの導入
ドーソン・メソッドを正しく進めていくためには、データの蓄積が必要不可欠になります。当院ではドーソン・ウィザードという専用のデータベースを駆使することで患者さまの初診時の状態における問題点の抽出、治療計画や進捗状況を逐一チェックしながら咬合治療をシステマティックにおこなっております。